2012年12月21日

自己防衛・・・・・



今日は冬至ですね。
一年でもっとも日が短い日。
そして明日から米粒ひとつ分くらいづつ日が長くなって行く。
春が少しづつ近づいて行くのですね。

どこもかしこもクリスマスイルミネーションできらびやかですね。
この眩しいほどの光に苦しんでいる方もおられると思います。
私もその一人です。
考えてみると、娘の時はとても盛大にというか楽しんでクリスマスをしていました。
本当に楽しかったし、喜びでした。
でも、娘を失ってから、行事などに関する認識が変わりました。

2人目の息子を授かりました。
息子の写真は極端に少ないです。ほとんどないくらい。
保育園の卒園のアルバム作成の時に気がつきました。
そう考えてみると、息子とのクリスマスはとても質素にやっているなあと気がつきました。
娘の時は、毎年クリスマスには写真を撮ってたのに・・・・・

喜びや楽しさが大きい分、失った時の悲しみが深いことを悲しいけれど学んでしまったせいかもしれません。
一種の自己防衛?でしょうか?
息子には本当に申し訳ないなあと思っています。
確かに娘がなくなったあとの膨大な娘の写真を部屋の奥の方にしまい込んでました。
思い出がたくさんありすぎて、みるのも辛かった時期もありましたね。


息子も中学三年生。
微妙な年齢ですが、気持ちを話せる年になりました。

先日息子のある友人が初めて家に遊びに来たときのことです。
「きょうだいは?」と聞かれたそうです。
「ねえちゃん」と答えて、仏間の娘の写真のところにそのお友達を連れてきていました。
会ったこともない姉を息子なりに感じてくれていることを嬉しく思いました。
後に、息子にその時のことを聞いたら
「別に〜、聞かれたから、答えただけ・・・・」とボソっと言ってました。
  
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Posted by わたげ at 08:15Comments(0)つぶやき

2012年12月13日

逃げられない



一連のグリーフ関連のイベントが終わりました。
今回は、「逃げられない」ということをひしひしと感じました。
別にこのグリーフから逃げようとしているわけでもありませんし、
逃げられるものでもないと思っていますが、
改めて逃げられないんだなあと実感。
ちょっとへこみました。
でも、逃げられないなら全てを引き受けて生きていくしかないと思いました。

私には生きていく中で見守ってくれている人、支えてくれる人、
癒してくれる人がたくさんいるし
癒される場所もある。
たとえ離れていても、心がつながっている仲間がたくさんいることがわかりました。
そして、また多くの方々ともつながることができました。

偶然?(これも必然?)にもFacebookのニュースラインに届けられた言葉。
いろいろなことが後押ししてくれて、生きていくことを応援してくれているように思います。

「吾以外皆吾師」
 出会いは決して偶然ではない、必然であります。
 絶えず人生に対して、あるいは物事に対して
 “問い”を持っておれば必ず出会うのです。
 すべてが師なのです。
... このありがたさを絶えず感じなければなりません
 …………………
 川島廣守(プロ野球元コミッショナー)

※月刊誌『致知』2001年5月号 特集「流れをつくる」より

この山は動かずじっとそこにあります。
すべてを受け入れて。
そしてその姿は、私たちにいろいろなものを見せてくれています。
素敵なことですね。
自分の中にいつもある「問い」とともに生きていこうと思いました。

ようやく冷静に自分の気持ちが書けるようになったのかもしれません。
苦しみの中にある小さな幸せを一つ一つ見つけて、それを大事していきたいです。

今年も残すところあと十数日。
一日一に大切に生きていきましょう。  
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Posted by わたげ at 08:17Comments(0)つぶやき

2012年12月01日

悲しみは乗り越えられない・・・・・・・



毎年、参加している東アジアグリーフケアセミナー。
私にとっては大事な会でもあり、辛い会でもあり・・・・・複雑な心境でいつも参加しています。
そして終わった後はどっと疲れてしまう。
毎年そんな繰り返しです。
それなのになぜ毎年参加するのか?
自分でも良くわかってませんが、多分自分のグリーフワーク。
このセミナーに出ると自分のグリーフに向き合わなければなりません。
毎年違った感情に気がついたりもします。

「悲しみを乗り越える」と人は言います。
私にはいつが乗り越えられたときなのかがわからないのです。
悲しみを乗り越えるってどういうことなんでしょうか?
この悲しみは私が娘に会えるときまで、絶え間なく襲ってくるものではないかと感じています。

写真のようにあの橋を渡れば、悲しみを乗り越えられるのでしょうか?
そうだったらどんなに楽だろうと思います。

セミナーが終わるたびに、色々考えてしまいます。
でもこれが生きているって言うことかも知れないです。
当事者はこの悲しみからは永遠に逃れることはできないなあと
改めて感じています。
  
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Posted by わたげ at 10:02Comments(2)つぶやき

2012年12月01日

第6回東アジアグリーフケアセミナー 下関 終了



先週の土日、下関で行われた第6回東アジアグリーフケアセミナーに参加してきました。
『男性のグリーフ』がテーマで、オーストラリアからグリーフカウンセラーなど多くのお仕事や研究をされている
Suzette Misrachさんの講演、いのちのメッセージ、宿泊ミーティングと濃厚な日々でした。
あまり多くを語らないし、感情を出すことを許されないような教えをされてきた男性にとって
感情を表室したり想いを語ることは非常に難しいことかも知れません。
また、職場や家庭での役割、社会でのしがらみなどなどがいっそう困難にしている状況がありますね。
女性でも男性的な方もいるでしょうし、男性でも女性的な方もいると思います。
たぶんお一人お一人異なるのでしょう。
怖いのは男性だから女性だからと決め付けてかかわってしまうことなのではないかと思います。
目の前にいる方が女性だろうが男性だろうがどんな悲しみを抱えそれをどうご自分の中においているのか
やはりその方とのかかわりの中でこちらがありのままの姿を受け止めてかかわっていくことなのだと思いました。
このかかわりには時間と忍耐がいるかもしれません、そしてかかわった以上はその責任も生まれると思います。
私はそんな覚悟が必要なのだと思いました。

無責任なかかわりは返って相手を傷つけ傷を深くすると思います。
少しグリーフを学習したからといってできるものでもないと思っています。

12年弱たんぽぽの会をやってきてようやく少し自信がもてました。
自分のやってきたことかかわりは間違いではなかったと。
これからも見失うことなく驕ることなく生きていきたいと思います。

  
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Posted by わたげ at 07:45Comments(0)報告