2012年02月29日

4年に1度の命日



今年はうるう年ですね。
今日は2月29日4年に一度しかない大切な日です。
オリンピックのある年としか認識のなかった私は
なんと愚かな人間だったのかと反省しています。

実は今日は、
いつも夏の「いのちを見つめるぱねる展」に
素敵なミニひまわりを届けてくださる方の息子さんの命日です。

毎年訪れる娘の命日。
4年に一度の命日・・・・あまり考えたことがありませんでした。

年明けから何だか知らず知らずに突っ走ってきた私は、
昨日から持病が悪化。
耐え切れず主治医のいる大学病院に駆け込みました。
「座薬の方が効くよ」といわれていましたが
どうしてもあの違和感が嫌で使っていませんでした。
でも、耐え切れず使わざるを得ない羽目になりました。
昨日今日と仕事を休み久しぶりに自宅のベッドで静養しました。
少しだ身体が楽になったところで、ふと今日の命日を思い出しました。

4年に1度のしか来ない命日とは・・・・
毎年来るのが当たり前になっていた私には到底想像できないことです。

でも、今日は神様からもらった自宅での時間に
今日命日の息子さんのことやご家族のことを考える機会が与えられました。
この身体、この日、この時間に感謝です。

写真は一昨年のぱねる展のときのひまわりです。
どうしてもお空の息子さんたちに届けたくて
ブログに載せました。

あと少しで震災から1年です。
多くの亡くなられた子ども達や大切な方々。
その後家族にも、このひまわりが届くといいなあと思っています。

みんなお空で元気にやっていると信じています。
今日お母さんにもメールしました。
きっと、先に行っている子ども達が
この震災で突然お空に行かなければならなくなった方々の面倒を
見てくれていると信じていると。

季節はずれのひまわりですが
それぞれの想いのこもったひまわりです。
きれいな花を咲かせてくれるように
きっと今年もご両親は心をこめて育ててくださると思っています。



  
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Posted by わたげ at 17:00Comments(0)

2012年02月27日

泣いたり、笑ったり  ~笑いヨガ~



先々週はたんぽぽの会で泣いていました。
先日は『笑いヨガ』笑っていました。
泣いたり笑ったり・・・・・大忙しです。

どちらも感情を出す作業です。
どちらも大事かなぁ~と思っています。

今回は新聞の威力???20人以上の参加がありました。

今回は笑いヨガもちょっと参加しましたが、
託児もしていましたので、その応援のお手伝いをしました。

ご両親で参加したご家族のおふたりのお子さんとその他4人ほどのお子さん達を預かりました。
お一人はずーっと泣いていました。(ときどきアンパンマンに釘付けになりましたが)
こちらも悲しくなりましたが、
ご両親には大いに笑っていただいて
楽しい家庭築いていただければと思いました。
子育てもストレスがいっぱいですよね。
すこしでもストレスの発散にお役に立てれば嬉しいです。

人それぞれ多少なりの悩みや想いを抱えつつ生きていると思いますが、
時には大いに笑って、吹き飛ばしてみてはいかがでしょうか?


写真の青空のように、なぜか不思議とすっきりしますよ。


次回は、3月17日(土)10:00~  松本短期大学 新館 3F 看護学科共同研究室
を予定しています。
3月になったら、市民タイムス、タウン情報、週刊まつもとに載せてもらうようにいたします。

都合のつく方、笑いヨガを一度体験してみたい方よろしければお越しくださいませ。



  
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Posted by わたげ at 20:17Comments(0)

2012年02月23日

安全な場所


2011年10月7日 のびすく仙台(仙台市子育てふれいプラザ)にて

いままでの寒さから一転、今朝はとてもあたたかな朝です。

震災からまもなく1年が経とうとしていますね。
離れていても、あの日のことを思うと胸が痛み
心がざわざわします。

今もなお行方不明の方々がおられる中、
東北の方々はどのような想いで過ごされているのでしょうか。
病気で亡くなるとわかっていて子どもを亡くしてもう17年も経とうとしているのに
未だに心が揺れるのですから、私の思いでは到底かはかることができない
悲しみや苦しみの中におられるのだと思います。

昨年の10月に仙台市の仙台市子育てプラザのびすく仙台にお邪魔しました。
そのときにホールの壁にかかっていた切り絵です。
「安全な場所」というタイトルがついていました。

「安全な場所」・・・・・・
お母さんのお腹の中は暖かくて、おかあさんの鼓動が聞こえ
お外の声や音も聴こえ、暖かいお水の中に浮いて
本当に安心できる場所かもしれないですね。

お母さんのお腹の中だけでなく
家庭も、地域も、社会も・・・・
日本中のどこも安全で安心できる場所になるといいなあと思います。


自分の身の置きどころがない、心が休まる場所が
物理的にも精神的にもないということは
本当に辛く苦しいことだと思います。


私たちのような自助グループも当事者にとってみると
安心して心が開ける「安全な場所」なのかもしれません。
そんな場所をこれからも守って行きたいと思います。
  
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Posted by わたげ at 09:30Comments(0)

2012年02月16日

明日ありと思う心の・・・・・



「明日ありと思う心の仇桜 夜半に嵐が吹かぬものかは」

親鸞が、9菜の時に詠んだ句です。
この句を詠んでその日の夕方には得度したと言われています。

この句に出会ったのは、浄土真宗の連続研修会に参加していた時に歴史の中で知りました。
その時も本当にそのとおりだと感じ、マーカーを引いて何度となく読み返しました。

「明日があると思う心ははかない花に似ている。夜半に嵐が来て(風が吹いて)散るかもしれないのに」
今日という日の大切さを詠った句だと思います。


娘がターミナルを迎えていたとき、本当に明日はちゃんとくるのだろうかと
ベッドに一緒に横にいる我が娘の寝顔を見て毎晩のように思っていました。
いのちに限りがあると受け入れたとき、一日一日を大切にして生きていこうと決心しました。
今、この娘に出来ること、この娘と出来ることを考え続けて生きていました。
でも、その日は突然にやってきました。
予測はしていたものの、「今日だったのか・・・・」と呆然となりました。


そして、連続研修でご一緒した若い副住職さんが昨年の1月に亡くなりました。
秋の突然の発症であっという間にこの世を去りました。
その時もこの句を思い出しました。


一日一日を精一杯生きることの大切さをを彼女や亡くなった副住職が私に残してくれました。
私たちに明日が必ず来るとは限りません。

上記の写真は昨年の5月に咲いた桜の花です。
本当にきれいに咲き誇っていました。
どうしてもそのままにしておくことはできず、塩漬けにし保存しました。



今も娘との思い出に浸りながら、
今の自分の生き方を見つめつつ頂いています。

私のささやかなグリーフワークです。


  
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Posted by わたげ at 10:24Comments(0)

2012年02月11日

それぞれのグリーフ、それぞれの想い













2月11日8:58の松本城 雪景色



松本市市民活動サポートセンターでたんぽぽの会を開きました。
一部の情報誌に私の手違いで事故でお子さんを亡くされた方の会と出してしまい、
大変申し訳ないことをいたしました。


毎回ご参加くださっている方、久しぶりにお顔を出してくださった方ありがとうございました。

それぞれの中にある亡くなった子どもへの想い、
何年か経ってようやく気がつくことができたごご主人やご家族の想い・・・・・・
毎年訪れる命日やお誕生日、季節ごとの行事など
そのたびごとに湧き出す心のそこにある悲しみなどが語られました。

同じように子どもを亡くしていても一人として同じグリーフはなく
それぞれの口から語られるひとつ一つの語りがその人のグリーフです。
その場にいるものだけが、受け止められるグリーフであり、
受け止めてもらえると思えるからこそ語られるグリーフなのだと思いました。
お一人お一人の語りを大切にしていきたいと思っています。

亡くした子どもを慈しみ愛したように、
愛し続けているように
参加されたお一人お一人を皆さんが心の底から湧き出る愛をもって
受け止めくれていると感じました。
暖かい気持ちになって終わることができました。

ありがとうございました。


今朝の松本城は雪に覆われて、雪もちらつくお天気でしたが
会が終わるときにはすっかり青空になっていました。

冬の柔らかな日差しがお城の雪を融貸してくれたのでしょう。
私は今日の会で自分の胸の中に積もっていた雪を
皆様に融かしていただいた気がしました。


次回は桜も散った新緑の五月の連休明けの第二土曜日です。
陽ざしも暖かくなっていることでしょう。  
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Posted by わたげ at 17:11Comments(0)