2012年02月16日
明日ありと思う心の・・・・・
「明日ありと思う心の仇桜 夜半に嵐が吹かぬものかは」
親鸞が、9菜の時に詠んだ句です。
この句を詠んでその日の夕方には得度したと言われています。
この句に出会ったのは、浄土真宗の連続研修会に参加していた時に歴史の中で知りました。
その時も本当にそのとおりだと感じ、マーカーを引いて何度となく読み返しました。
「明日があると思う心ははかない花に似ている。夜半に嵐が来て(風が吹いて)散るかもしれないのに」
今日という日の大切さを詠った句だと思います。
娘がターミナルを迎えていたとき、本当に明日はちゃんとくるのだろうかと
ベッドに一緒に横にいる我が娘の寝顔を見て毎晩のように思っていました。
いのちに限りがあると受け入れたとき、一日一日を大切にして生きていこうと決心しました。
今、この娘に出来ること、この娘と出来ることを考え続けて生きていました。
でも、その日は突然にやってきました。
予測はしていたものの、「今日だったのか・・・・」と呆然となりました。
そして、連続研修でご一緒した若い副住職さんが昨年の1月に亡くなりました。
秋の突然の発症であっという間にこの世を去りました。
その時もこの句を思い出しました。
一日一日を精一杯生きることの大切さをを彼女や亡くなった副住職が私に残してくれました。
私たちに明日が必ず来るとは限りません。
上記の写真は昨年の5月に咲いた桜の花です。
本当にきれいに咲き誇っていました。
どうしてもそのままにしておくことはできず、塩漬けにし保存しました。
今も娘との思い出に浸りながら、
今の自分の生き方を見つめつつ頂いています。
私のささやかなグリーフワークです。
Posted by わたげ at 10:24│Comments(0)