2011年06月11日

代受苦者(だいじゅくしゃ)

代受苦者(だいじゅくしゃ)

私が毎月とっている雑誌の「致知」メールマガジンから送られてきたものです。

仏教の言葉のなかにある『代受苦者(だいじゅくしゃ)』
「本来私が受けていたかもしれない痛みや苦しみを、代わりに受けてくれている人を指す」
というものです。

「私が受けていたかもしれない苦しみを、今回は東日本の方々が代わりに受けてくれている。
 本来であれば私が被災者であったかもしれない、そう考えるとすべてが自分の問題に見えてくる。

 いま日本全体に一体感が生まれていますが、これも時が経てば被災した人と被災しなかった人との間に無 意識のうちに溝が生じてくるでしょう。

 私自身も、いつしか被災した人々のことを他人事のように考えてしまう可能性が十分にあります。」

と述べられていました。

これを読んだときに、日々起こっていることがすべてそうなのかもしれません。
そう思って生活すると、今ここにあるいのちや生活が滞りなくとても幸せなことだと思えるのです。

痛みや苦しみは、経験することがなければそれに越したことはありません。
娘が病気になったとき、そして治療の甲斐なく亡くなってしまったとき
どうして、私なのか・・・・との思いもありました。
この体験がなければただ平凡に世に言う幸せな生活を遅れていたかもしれません。
普通に生活できること、こうして生きていられることなど小さなことが
本当はとても幸せなことに気がつかせてもらいました。

誰かの痛み苦しみを私がちょっとだけ代わりに受けたのかもしれませんね。
今は、そのことは本当にありがたいと思えるのです。

被災された方々のことをいつまでも忘れないで生きて生きて行きたいものです。




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Posted by わたげ at 03:46│Comments(0)
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「代受苦」と十字架~瀬戸内寂聴さんの青空説法から【てんしな?日々】at 2011年10月23日 23:14
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