2012年03月02日

子どもを亡くすということ(その3) 成人式とひな祭り

子どもを亡くすということ(その3) 成人式とひな祭り

明日はひな祭りですね。
信州では旧暦で行うので4月です。
写真の30段飾りのお雛様は、須坂市で毎年飾られるお雛様です。
昨年のものです。

娘を亡くしたわたしにとって、ひな祭りはどうしても心に留まる行事です。
生きていればもう今年は20歳になるので
ひな祭りという年ではないですね。
元気でいればきっと毎年こんなことは考えなかったと思います。
1年おきに今は亡き実家の父と母が買ってくれた7段飾りを出しています。
これも私にとっては一つのグリーフワークなのかもしれません。
その七段飾りと共に一緒に飾るのが
13回忌のときに娘のお宮参りの掛着で作っていただいた市松人形です。
この掛着は、実母が七五三用にと仕立て直しをしてくれていました。
娘の入院する前日にこの着物を着せて神社に行きました。
思い出の着物です。
その着物が今は市松人形になって、自宅の床の間におります。
子どもを亡くすということ(その3) 成人式とひな祭り
娘が亡くなった後に生まれた男の子の掛着で男の子の市松人形も作りました。
いつもきょうだいで並んでいます。
子どもを亡くすということ(その3) 成人式とひな祭り
人形は奈良の工房朋のお人形です。
着物は須坂の春原先生に作っていただきました。
春原先生は3歳でお母様を亡くされています。
私は3歳になった娘を亡くしました。
何だか不思議なご縁です。

昨年から届く娘宛の振袖のダイレクトメールにうんざりしながら、
振袖をつくりたくても作ってやれないせつない想いに押しつぶされそうになりながら
いつも床の間のきょうだいふたりの市松人形を見ています。




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Posted by わたげ at 22:35│Comments(0)
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