2013年11月07日
こころの中のたね
今日は立冬。
娘の病気がまだただの外耳漏孔の感染だけと信じていた頃、その処置のために毎日子ども病院に通っていました。
感染がひどく膿がたまりそれを切開して膿を出す日々。
遂にはドレーンまで入れられる羽目になりました。
痛みを伴う毎日の治療に家の近所の信号機を曲がっただけで泣き出し、病院に行くことを察してしまっていました。
私はいつも仕事先から病院へ通い、祖父母がふたりがかりで娘を病院まで連れてきてくれていました。
処置が終わると私は仕事へ。
祖父母はその痛みを癒すべく色んな所へ連れていってくれました。
その場所のひとつが白鳥がやってくる犀川ダム湖。
その日はちょうど立冬。
白鳥をとるためにNHKのクルーが来ていたようでしたが、全く気がつかずにいたようです。
夕方のニュースから
白鳥に祖母と楽しそうに餌をあげている姿が映し出されました。
まだ、本当の病気の急性リンパ性白血病だとわからなかった立冬のつかの間の幸せな時間でした。
立冬と聴くと思い出す娘の姿です。
いたみも伴う想い出の大事なたねです。
